雑貨店から、ゆったりできるカフェに様変わり

『ARAKAWA ii VILLAGE』といえば女将の川合さんがセレクトした逸品がそろう雑貨店。

2024年4月から「イイビレカフェ」としてフードメニューを開始しており、ランチのほか、目の前の宮前公園で楽しめそうな焼き菓子、ドリンクなどを提供しています。

緑の壁や暖かな太陽光が差し込む窓はそのままに、店内の内装は飲食店のレイアウトに変わっていました。

『ARAKAWA ii VILLAGE』は「下町の道の駅」をめざして運営しているお店です。

さまざまな土地の食材を取り扱う道の駅が大好きという川合さんが、野菜でおなかいっぱいになってほしいという思いでサラダランチのメニューを考案しました。

「この人とこの人が手を貸してくれるから、このメニュー」

そんなイメージでできあがったのは、一緒にマルシェを作ってきた仲間が育てた野菜によるサラダボウルとスープ、子ども食堂を運営する友人と一緒に作ったドレッシング、「イイビレカフェ」の開始当初から伴走するベーカリーのバゲットという、まさしく荒川区の道の駅にふさわしいメニューです。

まず目を引くのは、野菜山盛りの「女将の気まぐれサラダ」。見るからにビタミンやミネラル、食物繊維が摂れそうです。

色鮮やかなズッキーニ、パプリカ、紫タマネギにキャベツとミニトマト。フェンネル、ローズマリーといったハーブに、ベーコンの塩気とナッツの歯ごたえをプラスしています。

野菜の風味や食感を楽しみながらサラダボウルを抱えて野菜がもりもり食べられる、大満足の一品。

食べ始めは、岩塩とエキストラバージンオリーブオイルで。途中からお好みで特製ドレッシングをかけると味変ができます。

キリッとした酸味と野菜の甘み、塩加減がバランスよく、ボリュームたっぷりのサラダを最後までおいしく食べられるドレッシングです。

この日の季節のスープは「夏野菜とハーブのミネストローネ」。

フェンネルの香りが漂い、トマトの酸味と旨味でさっぱり。赤インゲン豆、ズッキーニ、キノコといった多様な具材を、ベーコンの塩味、塩こうじの旨味でまとめています。

夏本番の心と体に栄養が染みわたる、滋味深いスープです。

バゲットは町屋の南仏風ベーカリー、『スカイプロバンス』のもの。これまでも「イイビレランチ」でバゲットサンドを提供しており、おいしさは折り紙つき。

サラダやスープとも相性ぴったり! 小麦の香りと味わいを楽しんでください。

これらのメニューは土・日・祝の11〜15時に提供され、タイミングによって内容は変わります。
価格は1500円です。

サラダランチのほか、季節のケークサレ、バゲットサンドによるランチも選べます。

ドリンクも充実! サラダランチでも飲みたい欲張りさんもにっこり

「イイビレカフェ」ではドリンクも提供しています。今回は自家製レモンシロップ+炭酸水の食べれるレモネード(アイス・500円)をチョイス。

豊富なメニューには梅ソーダやクラフトコーラなど自家製ドリンクのほか、コーヒー、紅茶、そしてアルコールもラインアップしています。

クラフトビールは生と缶。ワインやカクテルもあり、昼のちょい飲みにも最適です。

雑貨の取り扱いも継続中! 食前・食後にショッピングも楽しめる

店内のレイアウトは変わったものの、お店の一角では雑貨の取り扱いを継続しています。

見ているだけで顔がほころぶ食器、布、インテリア雑貨は、毎日の生活をより楽しくしてくれます。

この他にもファッション、インテリア、文具、アロマなどの商品は隣の店舗に移動し、売り場スペースを拡大しました。

生活雑貨の販売、マルシェの運営とさまざまな暮らしの体験を提案してきた『ARAKAWA ii VILLAGE』。新たな取り組みであるサラダランチは、食で心と体をいたわる内容だと感じました。

提供日についてお店のInstagramで情報を発信中。事前にチェックして足を運んでください!

<店舗情報>

取材・文・撮影=荒川102